こんばんは。
さて、先日のブログの続きへといきましょう。
前回と同じく、7月に行なったオーストラリアツアー中に起こった様々なハプニングや面白い話を紹介していきます。
前回のブログの最後にも書きましたが、今回はシドニーでの、このツアー最初のライブで起こった
「怒涛のペローニ事件」です。
まず「ペローニ」って何?ってなっているとは思いますが、読み進めて頂ければ出てきますのでしばしお待ちを。
7月6日、このツアーで最初のライブがシドニーのThe Squareという場所でありました。
僕らは泊まっていたキングスクロスにあるホテルをチェックアウトし、 The Squareの近くの中華街でBUNTのギタリストりゅうさんと合流して晩御飯を食べました。
まだ夕方に近い時間で会場入りまで少し時間もあったので、BUNTのヴォーカルのジョンがオーナーとなって最近始めたBARを見に行こうという話しになりました。
このBARは"MOJO"というレコード屋の中にあるのですが(そもそも"MOJO"とは前回のツアーの際に僕らがインストアライブをさせて貰った、VIVARTAにとってとても思い出のあるレコードショップなのです)、最近その"MOJO"がさらに大きな場所に移転したのをきっかけにジョンがライブも出来て、オールドロックがヴィンテージのスピーカーから流れている中でお酒を飲むというような場所をシドニーの街中に作りたいとのことで出来た場所ということで、日本にいる時から話しは聞いていたので是非立ち寄りたかったのです。
"MOJO"につき、前回お世話になった皆に挨拶をして店の奥にあるBARスペースに入るとなんとも良い雰囲気。
少しみて帰るつもりでいたのですが、りゅうさんがビールを奢ってくれるというのでお言葉に甘えて4人で乾杯しました。
しかし、ここで既に一つ僕らにとっては普段とは違うことが起きました。
僕らのことを良くご存知の方は知っていると思いますが、僕らはライブの日には自分たちの出番が終わるまでアルコールを口にしないのです。別にバンドで決め事になっているわけではないのですが、アルコールを取ることで自分たちのテンションがライブや楽曲とは違う方向に盛り上がってテンションがおかしくなるのを防ぐために、誰から先にというわけでもなくずっとそうやってきているのです。
けど、ここは友人のジョンがオーナーを勤める思い出深い"MOJO"。
りゅうさんがせっかく奢ってくれるというのにそんな堅いことを口にするメンバーは一人もおらず、ライブまでまだ時間があるということもあって、りゅうさんとメンバー皆で楽しい時間を過ごしました。
外に出ると暗くなっていて、外の風が気持ちよく、酔いを冷ましながらThe Squareへと向かいました。
会場に着くと、BUNTのベーシストのチャールズと初めて会うとりあえずめちゃめちゃ陽気なデイビットというBUNTの友人が待っていました。
ドラムのリンドンが全部の機材を持ってきてくれる予定だったのですが案の定?来るはずの時間には来ておらずw 会場で1本目のライブということもあり、少し集中力を上げながら待っているとチャールズとデイビットが
「この上にBARがあるからそこで時間を潰そうぜ!」
と声をかけてきました。
僕らは一瞬考えました。
「さっきりゅうさんに奢って貰ったばかりでまだ少し酔っているのだが・・・」
それでもまぁ、せっかく誘ってくれているのに断るのもあれだし、ソフトドリンクでも頼めば良いかぁという気持ちで
「行こう♪」
と返事をして人がいっぱいの盛り上がっている金夜のBARへと向かったのでした。
そしてここからが事件の始まりなのですw
BARに入ると人ごみをかき分けすぐさまカウンターの前へ、チャールズとデイビットが財布を出して
「どっちを呑む?」
と問答無用の2択w
そこには明らかにアルコールでドラゴンといういかにもイカツイ名前のお酒と「ペローニ」という可愛らしい名前のビールがありました。
僕らは顔を見合わせてお互いに
「どうするんだ?アルコールをこれ以上いくのか?」
と確認しながらも、奢ってくれるという久し振りに会う僕らへのチャールズの気持ちを断ることは出来ず、皆で
「ペローニ!」
と流されるままにアルコールを頂き皆で乾杯。
みるみる顔が赤くなってきている僕と普段お酒を飲まない朝間を心配する朝倉。
何をしゃべってるかりゅうさん以外バレない日本語で
「ちょっとやばいんちゃう?w ライブまでに冷めるかなぁ?」
と僕らの間ではそわそわモードw
もう一度いいますが、僕らはライブの日に自分たちの演奏が終わるまで、普段は一滴もお酒を飲みません。
そうこうしている間にチャールズがおかわりに席を立つ。
BUNTの中でもチャールズとジョンはライブ前でもある程度お酒を飲むのを知っている僕らは特に気にも留めません。
しかし!帰ってくるチャールズの異変に僕らはすぐに気付きました!!
彼の手にはさっきまで彼が呑んでいたギネスのおかわりと
ペローニが3本!!!
え?あれチャールズが全部飲むんだよね...?
そんなわけもなく僕らの前には新しい、なみなみと元気な、さぁ呑んでくれと言わんばかりのペローニが並べられました。。
普通は嬉しいことで感謝したいぐらいの心配り!
けど、僕らはライブ前は呑まないんです。。
「気にするな、せっかくの再開なんだから呑んでくれよ」
と言わんばかりの顔のチャールズw
京都での僕らのイベントの打ち上げには大人な女性と夜の木屋町に消えて出席してくれなかったチャールズ。
ありがとうw
勿論、断れずおかわりに突入!
もう本当に気持ち良くなってきて顔が真っ赤な僕を本気で心配する朝倉と朝間。
もう良くわからないが何とかこの場を楽しく、自制心を保ちながら乗り切ろうと3人の声かけも増えてきて
「本当に酔っ払わないようにだけはしよう!」「朝倉まだ余裕があるならこっそり俺の分も呑んでくれ!」
など、楽しく呑むという当たり前のことにめちゃめちゃ気をつかうVIVARTA.!
そうこうしている間にまたチャールズがおかわりに!
僕らは勇気を振り絞って
「僕らはあまり飲まないからもう十分だよ!おかわりはいいからね!」
と声をかけました。
チャールズも
「OK!」
と僕らの気持ちを汲んでくれたのか良い返事をして席を立ちました。
「これ以上は本当にやばいからなw」
と3人で話しをしているのも束の間。
チャールズの帰ってくるその手の中には。
「あれ?さっきもこの光景みたよね。」
ギネス&ペローニ!!!!! ×3
もう僕らは寛大すぎるチャールズに苦笑いを浮かべることしか出来ず、流れに流されるままライブまでの時間を楽しく過ごしたのでした。w
なんとかライブは出来たものの、僕らは日本人がもっとも苦手な英語
「NO THANK YOU!」
の重要性について考えさせられた日になったのでした。
これが、僕らがその日寝る前に「あのペローニは事件だった」
と振り返ったペローニ事件でした。
次回はメルボルン。
「深夜の警察署へ強制連行事件」
について、書けたら書きます。w
失礼ながら、面白すぎる!でも、大変でしたね。
返信削除凄く気持ちわかります!義理人情の日本人の良い所ですが、でも海外では難しいですよね。。。。。
ペローニ事件。伝説ですねW
舞さん
返信削除いやぁ、本当に面白すぎますよw
僕たちも日本人として好意を断るってやっぱり苦手で。
良くしてくれたBUNTの皆には日本でおもいっきり呑んで楽しんでいて貰おうと思ってます!